さざなみ句会
(2002/11) 今までの俳句
柚子風呂や数える声の重なりし 好光
深海の底浮き挙上げる菊月夜 岡嶋
朝日受け車窓に迫る山紅葉 中嶋
肩車する父子あり紅葉映ゆ 三上
白壁に影をうつして紅葉散る 常諾
遠足で落ち葉追いかけ舞う子たち 蜂矢
全山の木々緊張する初時雨 森
弾む声親子ウオークや山錦 高野
日溜まりに猫丸くなり紅葉散る 常諾
ガラス拭き紅葉と赤子彩比べ 川那部
青年にフリーターなる職勤労日 吉永
2002年10月
野仏に会釈無き猿柿一つ 好光
里山にぬける青空柿一つ 池崎
柿栗と誘惑多い山歩き 蜂屋
吊し柿きれいに整列子等駆ける 伊庭
十三忌墓前に合掌柿三つ 高野
ノート手に薄かついで駆ける子等 杉沢
軒先に柿並びおり昼のどか 西村
我が道に思案投げ首薄の穂 北島
呼び止める祖母の笑顔や籠の柿 三上
赤とんぼ柿と比べる数比べ 海東
山里の匠の生みし柿なます 広瀬
柿剥いて畑仕事も一休み 森
振興の街焼き芋屋通り過ぎ 吉永